2022.11.0810:39
赤い月のお話し #あきPの月曜日 (滑り込み火曜日)
気持ちの良い朝。
気温もそれほど低くはなくて、でも吹く風は秋の風。
今日は皆既月食が見られるそうです。
オペラ『石見銀山』の中に、自分が演じた於紅孫右衛門が歌う
「赤い月」というアリア(メロドラマ)があります。
これから起こる不吉な出来事を予感する孫右衛門が
「自分の罪」=お高への想いを
赤い月に見られている!と心情を吐露するシーン。
オペラ『石見銀山』より
「赤い月」
作詞:吉田知明/作曲:中村匡宏
陽は既に暮れ
静寂が支配する…
止まらぬ胸騒ぎ
もしや
誰かに?
いや…そんなはずはない!
私自身、私の想いに気が付かなかったのだから
空、見上げれば
血のような赤い月
私の罪を見つめてる!
知られてはならぬ秘めた想い…
悩むことさえ知らなかったあの日…
悲しいほどの思い募れば
もうその愛は戻れない
空、見上げれば
血のような赤い月
私の罪を見つめてる!
この「赤い月」というのは、皆既月食で赤銅色に染まった
不気味な月をイメージしています。
鮮血ではなく、刃物にこびりつき、少し錆びた血。
禍々しいその月に見つめられる罪。
今宵、皆既月食を見ながら孫右衛門の気持ちを思ってみてください。
そして…
あなただけが知っている「あなたの罪」を思ってみてください(笑)
ハロウィンは過ぎましたが、ちょっとだけホラーなお話しでした。
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